子供たちが寝静まったあと、少し自分の時間ができたときに電子書籍で漫画を読むのが私の楽しみのひとつです。
たまたま見つけた漫画を読み始めたら、気づけば夜中の2時になっていた、ということが何度かあります。
夜更かしの原因となっている作品はひとつやふたつではありませんが、今回はその中から2作品を紹介します。
どちらも同じ作者コンビ(原作:リチャード・ウー、作画:コウノコウジ)による警察漫画で、読み始めると止まらない中毒性があります。
2作品に共通する「ハマる理由」
単純に「刑事が事件を解決する」だけの漫画ではありません。
共通しているのは次の3点です。
① 実在の事件がモチーフ
現実世界で実際に起きた事件や疑惑をベースにしたストーリー展開。
知っている事件だからこそ、そこに絡む陰謀の描写がより生々しく感じます。
② 陰謀論が絡む構成
念のため言っておくと、私は現実世界の陰謀論はあまり好きではありません。
ただ、エンタメの中の陰謀論はまったく別の話です。警察・政界・闇組織が入り乱れ、何が真実かわからなくなってくるこの感覚は、フィクションだからこそ純粋に楽しめます。
読めば読むほど、まだ見えていなかった仕掛けが次々と明らかになっていきます。
③ 絶望からのどんでん返し
主人公がどう見ても詰んでいる状況に追い込まれた瞬間、予想のはるか斜め上から状況が覆ります。
このパターンが繰り返されるのに、毎回驚かされます。
クロコーチ(全23巻・完結)
(原作:リチャード・ウー、作画:コウノコウジ)
こんな漫画
主人公・黒河内は、賄賂あり、脅しあり、なんでもありの「極悪刑事」。
正義の味方とは程遠い存在ですが、彼が追っているのは警察組織の奥深くに潜む巨大な闇です。
物語の軸となるのは、昭和43年に実際に起きた「三億円事件」。現金輸送車が偽の白バイ警官に止められ、約3億円が奪われたまま犯人が捕まらず時効を迎えた、日本最大級の未解決事件です。
この事件の真相が、ストーリーの核に据えられています。
読んでみて
「悪人が悪を倒す」という構図が気持ちいいです。主人公が正義でないぶん、行動に縛りがなく、読んでいて独特の爽快感があります。
特にすごいのが、「もうこれは終わりだ」と完全に諦めた瞬間に、全く予想していなかった角度から状況が覆る展開です。
「そんな手があったか」と思わず声が出ることが何度もありました。
読み終えたあとに「そういう伏線だったのか」と序盤を読み返したくなる作りになっているのも、この作品の巧みさだと思っています。
全23巻で完結しているので、今すぐ最後まで読めます。
ドラマ化もされていますが、私は見ていません。ドラマでは黒河内の相棒が女性キャラクターに変更されており、「そこ変える?」という気持ちになってしまい、見る気が失せてしまいました。それはそれで面白いのかもしれませんが、漫画ファンとしてはちょっと看過できないところです。
警部補ダイマジン(連載中・20巻以上)
(原作:リチャード・ウー、作画:コウノコウジ)
こんな漫画
警視庁の警部補・台場陣が主人公。クロコーチとはキャラクターの雰囲気が異なりますが、物語の構造はクロコーチと似ています。クロコーチが好きな方にはすんなり入ってくると思います。
実在事件をモチーフにした陰謀、巨悪との対峙、そして予想を裏切るどんでん返しが続きます。
クロコーチを読んで「もっとこの作者の漫画を読みたい」と思って手を伸ばした作品です。
実はこの作品、クロコーチと同じ世界線が舞台です。クロコーチの相棒キャラも登場するので、クロコーチを読んでからダイマジンに進むと「あのキャラが!」という胸熱な展開が待っています。
読んでみて
同じ作者コンビだからこそ感じられる面白さがあります。連載中なので続きを待つ楽しみがあるのも良いです。
クロコーチファンであれば、この世界線のつながりだけでも読む価値があると思っています。
クロコーチの相棒が登場した場面は、思わず「おっ」と声が出ました。知っているキャラクターが別の作品に出てくる感覚は、ファンにしかわからない楽しさがあります。
「どうやってこの状況を打開するんだ」という絶望的な場面から、毎回想像の斜め上の展開が待っています。慣れてきたはずなのに、それでも毎回驚かされます。
現時点で最新巻まで読んでいますが、まだまだ謎が残っていて、どう着地するのか全く予想がつきません。
こちらもドラマ化されているようですが、見ていません。
電子書籍で読むのがおすすめな理由
この2作品、電子書籍で読むのが特に向いていると思っています。
理由はシンプルで、「続きをすぐに買えるから」です。
夜中に読んでいて次の巻が気になっても、そのまま購入してすぐ読み続けられます。紙の本だと翌日に書店へ行くまで待たなければなりませんが、電子書籍にその待ち時間はありません。
もっとも、それが夜更かしの原因にもなっているのですが。
こんな人におすすめ
- どんでん返しのある漫画が好きな方
- 警察・社会派サスペンスが好きな方
- 読み始めたら止まらない漫画を探している方
読む順番は、クロコーチから始めることをおすすめします。
ダイマジンはクロコーチと同じ世界線が舞台で、クロコーチの相棒キャラクターも登場します。先にクロコーチを読んでいると「あのキャラが出てきた!」という胸熱な体験ができますが、逆だとその楽しさが薄れてしまいます。
クロコーチは完結済みで全23巻。まず一気読みしてからダイマジンに進むのがベストです。
こんな人には合わないかも
- 正義の味方がスカッと悪を倒す漫画が好きな方
- 複雑な人間関係や陰謀が苦手な方
- 続きが気になりすぎて夜更かしが続くと困る方

