次男はたこ焼きが好きだ。
フードコートに行くと、たこ焼きがあれば高確率でそちらに向かう。他に何か食べているときでも、視界にたこ焼きの文字が見えたら「あ、たこ焼きある」と言い出す。
「たこ焼きしたい」とは2週に1回くらい言うが、実際にやるのは月に1回あるかないか。
我が家のたこ焼き事情
もともとたこ焼きは私が好きで、次男が生まれる前からしょっちゅう作って食べていた。私が一から作れる数少ない料理のひとつだ。
ネットでレシピを調べて、何度も調整しながら今のレシピにたどり着いた。調味料は目分量だが。
最初は生地の作成から私がやっていたんだけど、レシピを妻に教えたところ妻が作ってくれるようになった。今は妻が生地を作り、焼くのが私の担当だ。
長男はひっくり返すのを手伝ってくれる。次男は何もしない。
たこ焼きは休日(土日)にやる。調理に時間がかかるのと、ホットプレートを出すと洗い物が多くなるので、平日にはやらない。
今も十分においしいんだけど、焼きをもっとうまくできればさらによくなると思っている。ホットプレート以外でうまく焼けるものがないか、調査中だ。
食べ方はいつも決まっている。次男はソース、マヨネーズ、鰹節、青のりのオーソドックスなスタイルだ。
私や長男が白だしにしょうがを入れたり、醤油で食べたりしているとき、「こっちもおいしいよ」と声をかけても完全に無関心。たこ焼きはソースとマヨネーズで食べるものだという信念があるようだ。
ちなみに、我が家ではたこ焼きは白米と一緒に食べる。お好み焼きも同じ。
私はみそ汁もあれば最高だと思っているんだけど、家族の誰も求めていないので、わざわざ作っていない。
そんな次男が、しばらく前から「パパだけずるい」と言うようになった。
大阪でたこ焼きを食べてきた話
仕事で大阪に行く機会があった。
次男は以前から大阪万博に行きたがっていたのだが、連れていくことができなかった。そのため、今度出張で大阪に行くと伝えた時点で「ずるい!」となった。
そのうえ帰宅してから食べたものの話をしていたら、新大阪の駅でたこ焼きを食べたという話にさしかかったところで「それもずるい!」。万博だけでなく、たこ焼きの件まで「ずるい」に認定された。
「パパは仕事だからなー」と返したら、薄目で軽蔑するようなまなざしで「大阪のたこ焼きいいなー」と言われた。出張でたこ焼きを食べてきただけなんだけど、顔が面白かったのでまあよしとした。
後日:お土産のたこ焼きを食べながら
お土産でたこ焼きを買って帰っていたので、後日みんなで食べた。出すと次男はとても嬉しそうにしていた。
長男と三男はもくもくとおいしそうに食べている。
「大阪ってたこ焼きが有名なんだよ」と話すと、次男がしみじみとした顔になった。「大阪いいなー」「パパだけずるい」。
たこ焼きを食べながら言っているので怒っているのか嬉しいのかよくわからない顔をしていたが、恨みはまだ続いていた。
今もちょくちょく言われる
それ以来、大阪への思いが何かあるたびに出てくるようになった。
面白いのは、関係ない場面で出てくることだ。次男は片付けをしないことでしょっちゅう叱られるのだが、そういうときに唐突に「大阪行きたかったー」と大泣きをすることがある。
叱った内容と大阪は何の関係もない。恨みを思い出すのか、不満が溜まるとそこに向かうようだ。
叱りながら笑ってしまう。

