次男が借金して買ったフィギュアの首が三男に伸ばされた話

育児・日常

次男が私に借金してまで買ったフィギュアが、買った当日に壊れた。


借金してまで欲しかったフィギュア

近くのショッピングセンターの美容室に長男を連れていった帰り、シールが欲しいと言うのでおもちゃ売り場に寄った。すると、シールよりも目に入ったのがマイクラのボビングフィギュア。800円。

うちでは、基本的に何でもない日におもちゃは買わない。運動会が終わった、スイミングで進級した、そういう節目のときだけだ。それ以外は「欲しいなら自分のお金で」というのがルールになっている。

長男に「自分のお金なら良いよ」と言うと、長男は自分のお小遣いでマインクラフトのボビングフィギュアを買った。

それを横で見ていた次男が「欲しい」と言い出した。同じルールを伝えたが、次男は財布を持ってきていなかった。仕方なく私が立て替えて買い、家に帰ったら返済するように伝えた。

入っているキャラは開けてみないとわからない。


携帯屋での事件

その後、長男のキッズ携帯の契約手続きで携帯ショップに寄った。そこで長男と次男は開封したらしい。長男はエンダーマンで、次男はスティーブだったようだ。私は直接見ていないが、二人の話声で分かった。希望のキャラが出たのか、二人とも嬉しそうにはしゃいでいた。

店員と話している最中、妻のクスクス笑いが聞こえた。何かと思って見ると、次男のスティーブの首が伸びていた。

バネの部分が限界まで伸びきって、もう元に戻らない状態。

エンダーマンと首の伸びたスティーブ
エンダーマンと首の伸びたスティーブ
対峙するエンダーマンと首の伸びたスティーブ
対峙するエンダーマンと首の伸びたスティーブ

三男が首を引っ張ったらしい。理由はない。ただ引っ張りたかったのだと思う。誰もその瞬間を見ていない。気づいたときにはもう伸びきっていた。

三男にとってはいたずらのつもりもなく、ただ遊んでいるだけなのだと思う。普段からこういうことはよくある。悪気はない。悪気がない分、こちらとしては何とも言えない気持ちになる。

次男は半泣きで怒っていた。「三男に壊されたの!」「なんで!」

当然だ。自分のお金(正確には借金)で買った直後に壊されたのだから。

ちなみに私と妻はまともな姿のスティーブを一度も見ていない。開封のとき一緒にいた長男と次男、そして犯人の三男だけが正規の姿を知っている。


返済とおまけ

三男には注意した。三男はいつも注意すると逆切れする。今回も「あ”ーっ」と奇声を上げるだけで、反省の色は特になかった。

ただ、正直に言うと強くは叱れなかった。

理由は単純で、面白すぎたからだ。私も妻も長男も、伸びきった首を見て笑っていた。次男には申し訳ないが、借金してまで買ったものが即日この有様になっているのを見て、笑いを我慢できなかった。

借金の返済はさせないわけにはいかない。お金の大切さを教えるためにも、うやむやにはしたくなかった。ただ全額の800円を取るのはさすがにかわいそうだったので、「かわいそうだから」と伝えて500円にまけてあげた。

うちのお小遣いは、お年玉の一部やお手伝いで発生する仕組みだ。次男はそこから500円を払った。まけてはあげたが、理不尽に壊されたおもちゃの支払いをしなければならないのは、納得いかない部分もあっただろう。


結局、次男も面白がっている

しばらく次男は拗ねていた。

ただ時間が経つにつれて、次男自身もこの状態を面白がり始めた。首が伸びたフィギュアというのは、なかなかお目にかかれない。壊れたというより、「そういう仕様になった」という感じで受け入れたようだ。

うちに残っているのは、首だけ異様に伸びたスティーブと、無事だったエンダーマン。今もリビングに並んで置いてある。

長男は自分のエンダーマンを特に気にせず、その辺に放置する。そのたびに私が「そんなところに置いたら三男に首伸ばされるよ!」と注意喚起している。言うと、長男は素直に三男の手の届かないところへ移動させる。

首の伸びたスティーブが、我が家の家庭内注意喚起システムとして機能している。


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